2007年11月4日。
長女の様子がおかしいという一本の電話が入りました。
人の人格が壊れて行くということを目の当たりにしました。
感情の起伏が激しく怒り、興奮、泣き、暴れる。長女の身に何が起きているのかわからない、どう対応して良いのかわかりませんでした。そして、家族全員が長女の病気に巻き込まれていきました。そんな時、当時中学生だった4女が一番落ち着いて優しく長女に接してくれました。受け止めてくれるその優しさには本当に頭の下がる思いでした。
2009年9月。
少し前から体調が悪いといっていた4女の顔色が真っ白になって行きました。手の掌をみると全く血の気がないセルロイドのような真っ白の手でした。骨髄検査の結果、「急性リンパ性白血病」という診断を受けました。
「なぜ」「どうして」「うちの子ばかりが」・・・
今迄の生活ががらがらと足元から崩れ、不安と恐怖という暗闇の深海に突き落とされ怒涛のように降りかかる苦難に、立ち上がることができないほどこころの中は悲しみでいっぱいでした。
人は、何の為に生きて行くのか
何故こんな苦しみに向き合い生きていかなければならないのか
4女が入院した血液腫瘍科と病室の入り口にかかれた病棟は、院内感染防止の為ロックがかかっており数人の家族か病院関係者しか入ることができない厳しい小児がん病棟でした。移植なんて日常茶飯事、死と隣り合わせで人は生きているのだという事を日々肌で感じる場所でした。
そんな病院での唯一の楽しみは、「食べること」でした。けっして美味しいとは言えない病院のお食事をみんなとても楽しみにしていました。
そして、みんなの大好きな愛読書は、「大阪めぐり」「京都の旨いもの特集」のような食の紹介雑誌でした。ベットの上でその本を囲みながら「元気になったら通天閣の串カツを食べに行くねん」とか「退院したら心斎橋のみたらし団子屋に行く」と嬉しそうに話していたみんなの顔は今も心に刻まれています。
2009年12月24日 病室でのクリスマス。
先生には、内緒でこっそりネタとしゃり、海苔などを持ち込みました。手巻きに始まって、握りずし、軍艦。その当時10才前後のお友達は、とても上手に作っていきました。
いつもつくられたものばかりを与えられている子供たちにとって「自らがつくる」という体験は、とても新鮮だったのでしょう。
あれから12年。
残念ながら、その時一緒にお寿司を作ったお友達は、みんな天国に旅立ってしまいました。ささやかな寿司づくりの笑顔時間は、本当に一生に一度のラストクリスマスとなってしまったのです。
「元気になったら通天閣の串カツに行こう」「退院したら心斎橋にみたらし団子を買いに行こう」残念ながらその子たちには、そんな小さな夢さえかないませんでした。
その時、私はきづいたのです。
一日3回、私たちがお腹を満たすための「食べる」という無意識の行為は、その子たちにとって、「生きる希望」であり「明日への勇気」だったのです。
そして、「食べる」ことには、未来への夢が一杯に詰まっていたのです。
全ての事に「当たり前」の事なんて何もないのです。
朝、目が覚めること、ごはんが食べられる事、自分の足で歩ける事、家族と共にいること、家で暮らせること、そして働くこと、いや働かせていただけること。すべてが有り難し。すべてがおかげさまでと感謝に値することだったのです。
肉体としての存在は、無くなったとしても、あの時皆で共に過ごした楽しい思い出は、時間がたつにつれて、更に色鮮やかにわたしたちの心に刻まれていくのです。
寿司感動共創業では、「いま」を大切にする心で、一期一会のお客様・うめもりスタッフと共に、食を通して「一座建立」の感動を創ることを事業の柱とします。そして、家族を思う思いやりの心を日本の「おもてなしの心」とし世界の国の方々に発信していきます。
「思いをかたちに」
「未来へつなぐ」
うめもりがこれから先も
ずっと大切にしていくこと
「ひとがひとを大切にする社会をつくる」
うめもりのビジョン
オンリーワンの寿司感動共創道
うめもりのうめもりにしか出来ない
お寿司を通してお客様と感動を共にすること
- ●うめもりのこだわりの商品を創り続ける
- ●感動のひとときで人の和をつなぐ
- ●美しい日本の精神文化を「食」を通して未来に繋ぐ
うめもりの
こだわりの商品を作り続ける
私達は、こだわりのしゃりを炊きふたを開けた瞬間に
「驚き」と「感動」をお客様に提供する、
そんな商品づくりをお客様に約束いたします。
そして、食べて「健康」「長寿」に繋がる
身体に良い物づくりをします。
感動のひとときで
人の和をつなぐ
日本のおもてなしの心。
それは、誰かのことを想いその人の為にできる
精一杯の感謝の気持ちと思いやりの心です。
私達は、「おもてなしの心」で
一座建立の感動を共に創り
お客様との笑顔を世界につなぎます。
美しい日本の精神文化を
「食」を通して未来に繋ぐ
和食とは、「自然の尊重」という
日本人の精神を体現した伝統的食文化であり、
季節に応じた年中行事と大きくかかわっています。
季節の食材を感謝の心で美味しく食べることは、
健康、長寿へとつながっていきます。
うめもりは、「いただきます」「御馳走さま」という
全てのものに感謝を大切にする日本の精神文化を
世界に伝え「愛と誠と調和」の社会を創ります。
日本のおもてなしの心で世界中が幸福になるように。
-
『わさび葉』に
うめもりのマークであるわさびの葉っぱは、
うめもりの想いを込めて
ハートの形をしています。
それは感謝の心、和の魂の象徴。
その想いを胸に、
これからも美しい未来を創造していきます。